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企業の人事部門における生成AI活用と従業員エンゲージメントに関する調査

全国の採用・教育などの人事関連業務に携わる会社員400人を対象に、
生成AI活用と従業員エンゲージメントに関する調査を行いましたので、その結果をお知らせします。

調査概要

調査対象:性別/男女、年齢/ 20〜59歳、地域/全国
会社員(正社員、教員、役員、団体役員)
採用・教育などの人事関連業務に携わる方
生成AIを知っている方
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年8月8日~17日

調査結果のサマリー

●生成AIの認知度・・・84.2%
●生成AIの導入状況・・・正式導入19.3%、準備中22.5%、検討中23.0%
●生成AI活用の主な業務・・・教育研修項目の考案、応募希望者からの問い合わせ・メールへの回答、社員評価制度の内容検討・作成
●生成AI導入による懸念・・・・採用候補者とのコミュニケーション機会減少、上司・部下のコミュニケーション機会減少、採用候補者の適性や評価・選考判断ミス

調査結果

あなたは生成AIをご存じですか


(単一回答)
※生成AIとはあらかじめ学習したデータをもとに、画像・文章・音楽・デザインなどを新たに作成する人工知能(AI)ChatGPTなど。

あなたのお勤めの会社では「生成AI」を導入していますか


(単一回答)

■生成AIを正式に導入している企業は全体の19.3%
45.5%の企業は生成AIの導入に向けて準備・検討をしている。

あなたのお勤めの会社で、生成AIを使用している業務内容をお答えください。


(複数回答)

■教育研修項目の考案、応募希望者からの問い合わせ・メールへの回答、社員評価制度の内容検討・作成について、生成AIを使用しているという回答が50%を超える

あなたのお勤め先の会社の人事関連業務において、生成AIを導入することによる懸念事項をお答えください。


(複数回答)
※まだお勤めの会社で生成AIが導入されていない(利用していない)方は、導入された場合にどのような懸念があるかお答えください。

■生成AI導入の懸念事項は、1位:採用候補者とのコミュニケーション機会の減少による人物理解の低下、2位:上司・部下のコミュニケーション機会の減少による人事評価の正当性の欠如、採用候補者の適性や評価・選考の判断ミスの順となった。

あなたのお勤め先の会社では、全体的に社員のエンゲージメントが高いと感じますか。


(単一回答)
※エンゲージメント」とは、従業員が企業理念に共感をし、会社に対する愛着や思い入れを感じて自発的に会社に貢献しようとする意欲のことを指します。

生成AIを導入することが社員のエンゲージメント向上につながると思いますか。


(単一回答)

【参考】生成AIの導入状況と社員のエンゲージメントの高さについて

■生成AIを「正式導入している」企業の方が「導入していない」企業と比べ、社員のエンゲージメントを「とても高いと思う」「高いと思う」と回答している割合が多い結果となった。

あなたのお勤め先の会社で、社員のエンゲージメントを向上させるために重要だと思うことをお答えください。

(単一回答)

社員のエンゲージメントを向上させるために重要だと思うことは、第1位:上司・部下のコミュニケーション、第2位:正当な人事評価という順となった。

まとめ

生成AIの導入は多くの企業で進行または検討中であり、人事関連業務での活用が増えていることがわかりました。

業務効率が良くなることで生産性が向上し、また、担当者の負担を軽減し労働環境が改善されることで社員のエンゲージメントが高まる効果が期待できます。

一方で、エンゲージメント向上の大きな要素である「コミュニケーション」の機会については、生成AI導入で減少する懸念があるとの回答も多くありました。

企業の人事部門においては、生成AI利用のルールの浸透や、マニュアル作成以外にも、コミュニケーション減少に対する対応が求められます。

※調査結果の詳細は、下記フォームより資料をダウンロードしてご覧ください。

生成AI活用と従業員エンゲージメントに関する調査・PDFダウンロード

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