- 社員寮活用
「住宅手当」ではなく「借り上げ社宅制度」を導入するべき3つの理由
借り上げ社宅制度導入のメリットについて解説します。
借り上げ社宅制度は、法人税の節税や社会保険料・所得税の負担軽減、採用力の強化が見込めます。
また、導入のポイントについてもまとめていますので、ぜひご参考になさってください。
■借り上げ社宅制度とは
借り上げ社宅制度とは、企業が社員の住居を賃貸契約し、社員に対して住宅を提供する制度です。
一般的には、企業が住宅を借り上げ、社員に対して優遇条件で提供する形態が取られます。
企業によっては「福利厚生賃貸」と呼称していることもあります。
■借り上げ社宅制度のメリット
理由1:法人税の節税
借り上げ社宅制度を導入することで、企業は住宅賃貸費を経費として計上することができます。これにより、
法人税の節税が可能です。
理由2:社会保険料・所得税の負担軽減
住宅手当は、社会保険料および所得税の基礎となる給与額にプラスされます。一方で、借り上げ社宅制度では給与総額が増加しないため、社員が支払う社会保険料および所得税の負担を増加させることなく福利厚生の充実を図ることが可能です。
理由3:採用力の強化
現代の学生やZ世代の若手社員は、福利厚生の充実を重要視しています。
①働きやすさとワークライフバランス
Z世代の多くは、自身の生活や趣味の時間を大切にできるワークライフバランスを求めています。通勤しやすい立地の寮・社宅を提供することで、通勤時間が短縮され、仕事とプライベートの時間のバランスが取りやすくなります。
②企業のイメージアップ
福利厚生の充実は企業のイメージにも関連しています。Z世代は、社会的責任や従業員の配慮を重視し、社会的に意義のある企業で働きたいと考えています。福利厚生が充実している企業は、社員の幸福感や働き方を追求しており、社会的価値が高いと見なされます。
③地方からの人材採用強化
寮・社宅を用意することで、不慣れな土地での住宅探しの手間や、心理的な不安を軽減することができます。
また、離れて暮らすご家族にも安心していただけます。
■導入のポイント
1.法的規制の遵守
借り上げ社宅制度の導入には、労働法や税法などの法的規則を遵守する必要があります。関連する法律や規則を正しく理解し、専門家の助言を得ることが重要です。
2.社内規定づくり
家賃の上限や社員の自己負担の割合を設定します。また、社員が自由に物件を選べるようにする場合には、どのような物件は契約不可とするか等を決めます。
3.社員への情報提供
制度の内容や利用方法に関する情報提供やコミュニケーションが必要です。社員が制度を理解し、利用することでメリットを享受できるよう、説明会などを行いましょう。
■まとめ
借り上げ社宅制度の導入は、企業と社員の双方にとって多くのメリットをもたらすものです。
節税効果や社員満足度の向上により、企業の競争力向上や人材定着に貢献することが期待されます。
ただし、導入前の十分な計画、法的コンプライアンスの遵守が必要です。また、社員への適切な情報提供が成功のカギとなります。
また、借り上げ社宅制度の導入は単独の取り組みにとどまらず、総合的な福利厚生戦略の一環として位置付けることも重要です。他の福利厚生制度やキャリア開発プログラムとの連携や、相互補完を図り、社員がより良い働き方や生活環境を実現できる総合的なサポート体制を構築しましょう。
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