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企業が取り組むべき健康経営:若者世代への食事改善サポートの重要性について

健康経営を推進する企業が増える中、従業員の健康を守るための具体的な施策が求められています。
このコラムでは、特に若い世代に対する食事改善が
健康経営においてどのような役割を果たすのかについて詳しく解説します。
若い世代の食生活の現状と課題
若い世代(20~39歳)の多くは、
栄養バランスに配慮した食生活を送ることができていない現状があります。
主食・主菜・副菜を3つそろえて食べることが1日に2回以上あるのが週に何日あるか聞いたところ、
全世代では「ほぼ毎日」と回答した人の割合が38.2%、「週に4~5日」と回答した人の割合が22.0%、
「週に2~3日」と回答した人の割合が24.7%、「ほとんどない」と回答した人の割合が13.6%となっています。
一方の若い世代(20~39歳)では、「ほぼ毎日」と回答した人の割合が28.3%、「週に4~5日」と回答した人の割合が18.7%、
「週に2~3日」と回答した人の割合が30.0%、「ほとんどない」と回答した人の割合が22.8%となっており、
約半数に食事改善の必要があることがわかります。
Q.主食・主菜・副菜を3つそろえて食べることが1日に2回以上あるのが週に何日ありますか
「食育に関する意識調査報告書」(令和6年3月 農林水産省) (https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/ishiki/r06/zuhyou/z2-2.html)を加工して作成
栄養バランスに配慮した食生活を送ることができない理由
若い世代が栄養バランスに配慮した食事をとることが難しい理由は、時間とお金の制約です。
仕事やプライベートで忙しく、健康的な食事を準備する時間がないことや、食費に余裕がないことが大きな障壁となっています。
調査では、若い世代が栄養バランスに配慮した食事を増やすために必要なこととして、
「時間があること」が66.8%、次いで「食費に余裕があること」が64.8%、「手間がかからないこと」が62.3%という結果となりました。
Q.栄養バランスに配慮した食事を増やすために必要なことはなんですか
「食育に関する意識調査報告書」(令和6年3月 農林水産省) (https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/ishiki/r06/zuhyou/z2-3.html)を加工して作成
若い世代の食事改善の重要性
若い世代の食生活は、将来の健康状態を左右する重要なポイントです。
若い頃から健康的な食習慣を身につけることは長期的な健康維持につながります。若者世代への食事改善サポートは、企業にとって重要な施策となります。
企業が提供できるサポート
企業が若い世代に対して食事改善サポートを行う場合、時間やコストの制約を克服することが重要です。
例えば、社内食堂で栄養バランスの取れたメニューを提供したり、食事補助制度を導入したりすることで、従業員が健康的な食事をとりやすい環境を整えることができます。
食事改善がもたらす健康経営のメリット
健康経営を実践する企業にとって、食事改善は従業員の健康を守るだけでなく、さまざまなメリットをもたらします。
ここでは、食事改善が健康経営にどのようなプラスの影響を与えるのかを具体的に見ていきましょう。
生産性向上
栄養バランスの取れた食事は、従業員の体調管理に役立ち、集中力やパフォーマンスが向上します。
特に朝食の欠食は、脳のエネルギーが不足して集中力や記憶力の低下などにつながります。
空腹のまま会社にいくと、脳だけでなく体を動かすエネルギーを取り入れていないために、
体が重く、だるさや疲労感が残って元気が出ません。朝食をサポートすることで効果的に生産性を高めることが可能です。
出典:「朝ごはんを食べないと?」(農林水産省) (https://www.maff.go.jp/j/seisan/kakou/mezamasi/about/about.html) (2024年12月3日に利用)
医療費の削減
食事改善は、医療費の削減にもつながる可能性があります。
先程も述べた朝食の欠食は短期的な問題ではありません。
朝食を欠食して1日の食事回数を少なくすると、肝臓での中性脂肪やコレステロール合成が増大します。
1日のエネルギー摂取量が同じであっても、食事回数が少なくなるほど体脂肪の蓄積が増加し、血清コレステロールや中性脂肪が高くなり、肥満や脂質異常症の原因の一つとなります。
栄養バランスのとれた食事をとることで、こうした生活習慣病の予防や免疫力の向上が期待できます。
出典:「生活リズムの確立と朝食(食事)」(文部科学省) (https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/katei/08060902/004.pdf) (2024年12月3日に利用)
離職率の低下
健康的な職場環境は従業員の定着率を高める効果が期待できます。
健康的な職場環境を提供することで、従業員は自分が企業に大切にされていると感じます。
この信頼感と愛着が、企業に対するロイヤルティを高め、離職率の低下につながります。
また、良好なメンタルヘルスのためにはバランスのよい食事が大切です。
気分や感情を調節する脳内物質の働きを高める栄養素を気軽にとれる環境を作りましょう。
出典:「セルフケアのポイント」(厚生労働省) (https://kokoro.mhlw.go.jp/etc/pdf/afterSC_selfcare_A3.pdf) (2024年12月3日に利用)
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健康経営を推進する企業にとって、従業員の健康をサポートするための環境整備は重要です。
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